パソコンのシステム上の問題を解決~嘘のような本当の話~
【メルマガIDN編集後記 第362号 170515】

 前号で、私のデスクトップPCのOSの不具合が、「Windows10 Creators Update」へのアップデートで回復できたことを書いた。実は、PCの実装しているメモリがすべて稼働していないこと、予期しない時に再起動をするなどの、システム上の問題ともいえる不具合を抱えていた。日常の作業に致命的な問題ではないけれど、解決ができればと願っていた。OSの問題が解決した後、試行錯誤を繰り返した結果、解決し正常状態に回復した嘘のような本当のことを記す。



不用意に再起動した後のPCのプロパティ
8.0GBを認識しているが4GBしか稼働していない


不用意に再起動した後のタスクマネージャーのパフォーマンス
「ハードウエア予約済」の項が4.0GBとなっている




OSをアップデートした後のPCのプロパティ
4.0GBしか認識していない


OSをアップデートした後のタスクマネージャーのパフォマンス
4.0GBしか稼働していない




現在のPCのプロパティ
8.0GBを認識している


現在のタスクマネージャーのパフォマンス
8.0GBが稼働している

メモリがすべて稼働していない
 Windows7のデスクトップをWindows10にアップグレードするにあたって、ハードディスクを500GBから1TBに増強し、メモリも4GBから8GBに増強した。

 ある日、DigiBookを制作するために、写真のレタッチの枚数を重ねていくうちに、PCの挙動がおかしくなり、タスクマネージャーで確かめてみると、「プロセス」のメモリが80%を超していた。
 8GBに増強したのに、どうして?と疑問がわいて、タスクマネージャーの「パフォマンス」を開いて確認したら、「ハードウエア予約済」の項が4.0GBとなっていた。これは、システムに装着されている物理メモリのうち、ハードウェアやWindowsOS以外の何らかの機能がこの部分を使っていて、WindowsOSからも、ユーザーからも直接利用することができなくなっている、という意味である。
 私のデスクトップPCは、8.0GBを認識しているが、使用可能領域が2.6GBになっており、せっかく4GBを増強したメモリが生かされていないのでは?と疑問がわいた。

 問題を確認し、解決策を探しているときに、不思議な現象があった。5月10日の夜、OSのプログラム更新があり、OSビルドが15063.296になった後、メモリの認識が4.0GBになり、PCのプロパティの実装メモリ(RAM)が、4.00GBなるという不思議なことが起きた。

 メモリのトラブルについてネットで調べてみると、同じ問題を抱えている人がいることが分かった。この問題に対して下記の解決策をアドバイスしている人達がいる。
・BIOSを初期化する
・BIOSを最新にする
・メモリ診断ツールを使う
・メモリのスロットを入れ替えて挿す

コンピューターが不用意に再起動する
 どうしたものかと悩みながら、もう一つの再起動の問題も調べてみた。再起動に関する症状は、立ち上げの途中でフリーズ、立ち上げの途中で再起動、立ち上がってデスクトップが表示されてメールチェックなどを開始してすぐに再起動などが発生。
 「問題を検出・・・・問題を特定できませんでした」、「お待ち下さい・・・Windowsが正しく読み込まれませんでした」などのメッセージが表示されることや、なにも表示されない現象が発生した。なお、アップデートにかかわる再起動は問題視していない。
 再起動に関する症状の特徴は、再起動後に、PCのプロパティの実装メモリ(RAM)が、8.00GB(3.96GB使用可能)になっていること、タスクマネージャーのメモリの「パフォマンス」の「ハードウエア予約済」の項が4.0GBとなっていること、である。一旦再起動で立ち上がった後は、不用意な再起動はない。

 再起動についても、同じ悩みを抱えている人があり、解決策をアドバイスしている人達もある。
 ・自動再起動のオプションを無効にし、エラーメッセージを表示
 ・ハードウェア障害のチェック
  (「ハードウェアの欠陥のテスト (Windows 10、8)」)
 ・BIOS のアップデート
 ・ブルースクリーンのエラーメッセージから原因を調査/対処する
 ・常駐アプリを停止する
 ・Windowsの設定を初期化する

解決のために
 再起動については、自動再起動のオプションを無効にしたが、問題は解決しなかった。
 双方のトラブルで共通している対応策に、BIOSの初期化やアップデートがある。問題の解決に効果が予想されるが、BIOSを何か知らないので調べてみた。BIOS(バイオス)とは、パソコンの基本的な制御を行っているプログラムのこと。BIOSをアップデートすることにより、最新機能の追加サポートや不具合項目を改善できるとされる。そして、私のデスクトップPCのBIOSは、Dell Inc.A04,2010/05/10であり、古いものであることが分かった。
 しかし、Dellのサイトには、「BIOS設定の変更には注意を払ってください。BIOS設定を変更することにより、コンピューターが正常に起動しなくなり、エラーが発生するとデータを失う可能性があるため、BIOSをアップデートする前には必ずデータをバックアップしてください」との警告もある。BIOSをいじることは危険性が高いと感じたが、いずれ実行することになると思った。

 再起動することにより、メモリに変調きたすことが分かった。素人の感(当てずっぽうの)ではあるが、双方のトラブルを起している共通の原因があるのではないかと推測した。2つのトラブルの解決策を見ていて、できそうなこととして、「メモリのスロットを入れ替えて挿す」ことに気が付いた。そして、ネットで調べているときに、この対策を試みて、メモリの問題を解決した人の例を思い出した。

 PCをシャットダウンした後、電源のコードも取り外し、デスクトップPCのサイドのパネルを外し、内部を眺めた。メモリを取り外して、場所を変えて、再度取り付けることを試みる前に、4枚のメモリをグリグリとし、押さえ込んだ。ついでにハードディスクへの接続のソケット部を一旦外して、しっかりと装着しなおした。

 こんなことで治ると思わなかったが、PCを立ち上げて、タスクマネージャーで確認すると、8.0GBを認識し、8.0GBが稼働していることが分かった。また、PCのプロパティの実装メモリ(RAM)が、8.00GBと表示されていることがわかった。
 そして、いくつかのかたちで発生していた予期しない再起動も起こさないことなく、PCが正常状態を持続するようになった。電源の操作において、シャットダウン、スリープ、再起動のいずれの場合にもPCが正常に立ち上がり、メモリと再起動の問題も生じないことを確認した。

エピローグ
 私にとって未知のBIOSにまで踏み込むことなく、終わってみればあっけない結末だった。トラブルの確認(再現性)と解決策を探すのに、たくさんの時間を使い、気分もすぐれなかった。
 私のデスクトップPCのWindows10は、バージョン:1703、 OSビルド:15063.296で快適に動いている。Windows10は、2017年の秋に全面刷新することが発表されており、PCのお守には苦労が絶えない。正常に動いている今の状態の、Windows10のクローンを作っておこうかと考えている。【生部 圭助】


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