龍の謂れとかたち
ティントレットの《竜を退治する聖ゲオルギウス》

ティントレット
Jacopo Tintoretto(1518年 - 1594年)
イタリアのルネサンス後期の画家
ミケランジェロの力強い人体表現(disegno) と ティツィアーノの豊かな色彩(colorito) を融合した
劇的な遠近法、大胆な構図、強烈な明暗表現が特徴
バロック美術の先駆けとなる独自のスタイルを確立した
スピード感ある筆致から「イル・フリオーゾ(怒涛の人)」と呼ばれた

実家が染物屋(tintore)であったことから
「小さな染物屋」を意味する「ティントレット」の通称で親しまれた

聖ゲオルギウスの竜退治 聖人伝「黄金伝説」
聖ゲオルギウスの物語にもいくつかのお話がある
いずれも
ドラゴンに襲われる町
生贄にされそうになった王女
白い馬に乗った聖ゲオルギウス
ドラゴン退治
異教徒の改宗

などがモチーフとなっている

物語の詳細はこちらでご覧ください

作品の説明
作:1550年代後半
カンバス・油彩
サイズ:157.5x100.3cm
所蔵:ナショナルギャラリー ロンドン

ティントレットはゲオルギウスと竜の対決を左側の中央に押し下げて比較的小さく描いた
この場所から横たわる遺体を経て、前景の王女に向けてベクトルが放射される
この構成手法はドラマを中心的事件を強調するのではなく
それが周囲にもたらす劇的な反響を見る人に与える
この作品のもう一つの見どころは色彩
衣の鮮烈な赤と青が風景の深い緑に包み込まれている
天上には沸き立つ雲が光と陰によって彩られている

【『体系世界の美術11 ロマネスク』の図版の解説より要約した】


竜を退治する聖ゲオルギウス
【写真の出典:『体系世界の美術11  ロマネスク』 図版120】



聖ゲオルギウスと竜


聖ゲオルギウスに退治される竜


080607/260518
ティントレットの《サタンと大天使ミカエルとの戦い》
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