謂れとかたち
千葉神社妙見尊星王と分霊社・尊星殿
千葉神社の妙見尊星王
 古来いずれの国においても日・月・星を仰いで、宗教的な感情を抱いてきた
特に星の中でも北極星は最も神秘尊厳そのもので方位・方角の要となっている
これを神格化して《妙見尊》と称してきた

 《妙見尊星王(天之御中主大神)》は、天の中央を定位とする北極星と北斗七星の心霊とされている
《妙見尊》は、星霊信仰の御本尊として、
日・月・星の三光、すなわち全宇宙の諸星諸神を統治する尊星王として賞賛されている

 そのことから、《妙見尊》は人間の星(運命)や全方位を守護・掌握する心霊として信仰され
道教・陰陽道や易学・九星気学・風水学の根幹となる特殊神として
あらゆる守護能力を発揮する神様として、庶民の間に広く尊崇されている

 千葉神社は《妙見尊》独特の神特に基づく《厄除開運》、《八方除》の神社であり
この信仰の全国の頂点に立つ神社(総本山)として《妙見本宮》、《千葉大妙見》と呼称されている

千葉神社には、プロの易占家のひとたちが、自身の開運と隆盛を願って昇殿するばかりでなく
易占家の鑑定を受けた多くの人々が、ご加護を願い三年間続けてご祈祷を受けているという


千葉神社 外観

千葉神社 鳥居

分霊社・尊星殿
 千葉神社は、平成12年の千葉神社開創1000年奉祝事業として
平成10年に楼門型の《分霊社・尊星殿》を竣工した
これは神社建築では類例のない楼門と社殿の複合建築物となっている

 この尊星殿は中央「福徳殿」・東「日天楼」・西「月天楼」・上階「開運殿」の四つに分かれ
星王である《千葉大妙見》が掌握する日・月・星の御力などがそれぞれ個別にいただけるようになっている


分霊社・尊星殿

 中央「福徳殿」は、御祭神「北辰妙見尊星王」の御分霊を奉斎し
陰陽道や九星気学・風水学と関わり深い妙見様の御神徳により
各方位・五行・十二支・人間の身体各部等の役割を、
八角形に配された八つの各星宮が個々に担い守護している


中央「福徳殿」

南東面

方位 星宮 十二支
坎(かん)宮
北東 艮(ごん)宮 丑 寅
震(しん)宮
南東 巽(そん)宮 辰 巳
離(り)宮
南西

兌(だ)

未 申
西

坤(こん)

酉・酉
北西 乾(けん)宮 戌 亥

以下に、8つの星宮と十二支のレリーフを紹介する






私の場合は辰年の生まれなので、南東の《巽(そん)宮》に目が行く
表に書くのを省略したが、こちらの方角には、
  御神徳:良縁成就・信用増幅
  ご守護:(方位)東南、(十二支)辰(たつ)・巳(へび)、(五行)木性、(身体部)器管・食堂・皮膚
と書かれている表札がある。


龍)のレリーフの拡大 龍玉も見える
 
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