謂れとかたち
花切子による辰と裏干支の戌の文様を彫ったグラス

切子(きりこ)とはいわゆる「カットグラス」のこと
江戸切子は、1834年(天保5年)に江戸大伝馬町のビードロ屋、加賀屋久兵衛(通称:加賀久)が始めたと言われる
加賀久は金剛砂を用いてガラスの表面に彫刻をすることを工夫した
明治時代に入ってヨーロッパのカットグラスの技法が導入され「江戸切子」となり現代に伝わる
江戸切子は日本の伝統工芸品に指定されている

「江戸切子」、「薩摩切子」に代表される「菱切子(ひしきりこ)」と、「花切子」の2種類に分類される
「菱切子」はダイヤ・砥石などで彫刻したものを磨いて、カット面をダイヤのように光沢を出したもの
「花切子」はガラスの表面を皮をはぐように非常に浅く摺りガラス状に文様を彫ったもの
少し薄めの素材に向いた切子
手の動かし方は普通の切子よりむしろ難しいが、切子より短時間で仕上がるので、価格は安い

紹介するグラスは、但野ガラス加工所の但野英芳氏の作品
二代目のグラスを作ってもらうときに、迎干支(裏干支)の戌の文様を追加してもらった
コップを破損し、今(2023年)は四代目を使っている


花切子による龍の文様(一代目のコップ)

花切子による龍の文様(一代目コップ) 迎干支(裏干支)の戌の文様(二代目コップ)


但野ガラス加工所の但野英芳氏(日本橋三越本店  日本伝統工芸展2016)

迎干支(裏干支)
自分の干支の正反対の位置にある干支が裏干支になる
裏干支の御守りを持つと幸せを呼ぶと言われている
《開運厄除け十二支大吉祥》で自分の裏干支を知る
ここにはかわいい絵柄が並んでいる


開運厄除け十二支大吉祥 菊匠

但野ガラス加工所
住所:〒136-0072 東京都江東区大島7丁目30-18
電話:03−5609−8486

080120/090206/090207/230505
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