龍の謂れ
かたち
建仁寺方丈の雲龍図襖 海北友松筆

建仁寺
 建仁寺(けんにんじ)は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山
京都五山のうち第三位の格式を持つ京都最初の禅寺
建仁2年(1202)鎌倉幕府第2代将軍源 頼家が寺域を寄進し、宋国百丈山を模して栄西禅師を開山として建立された
山号を東山(とうざん)と称す


建仁寺 勅使門(南門)


方丈を外部より見る


方丈を庭園より見る


雲龍図襖 海北友松筆
 海北友松筆の《雲龍図(1599年)》は方丈の玄関に最も近い下間(礼の間)にたてられた襖絵
黒雲の中から姿を現した阿吽(あうん)二匹の龍が動と静で対峙し客を迎える
朝鮮でも有名だった友松は、中国南宋の画僧・牧谿(もっけい)のスタイルをもとに雲龍図襖を描いている
方丈には、ほかにも
海北友松の《竹林七賢図》、《琴棋書画図》、《山水図》、《花鳥図》などの重要文化財を見ることが出来る

 建仁寺方丈で見る襖絵は高精細複製品である
《建仁寺方丈障壁画》は、八百年大遠諱記念事業の一環として
《綴(つづり)プロジェクト》で作成され、一般公開されているもの

綴プロジェクト
 《綴プロジェクト》とは、京都文化協会とキヤノンが立ち上げたもので、正式名称は《文化財未来継承プロジェクト)》という
キヤノンは本プロジェクトを社会貢献活動と位置付けて、最新のデジタル技術と京都の伝統工芸の技を融合させ
オリジナルの文化財に限りなく近い高精細複製品を制作することを通して
多くの人に貴重な文化財の価値を身近に感じてもらおうとするものである



方丈の玄関に最も近い下間(礼の間) 縁側より見る


下間(礼の間)の雲龍図襖


吽形の龍(西面)


吽形の龍


吽形の龍の爪(三爪)



吽形の龍の頭部




阿形の龍(北面)


阿形の龍


阿形の龍の頭部


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