龍の謂れとかたち
成田山新勝寺開基1080年祭記念大開帳 俱利伽羅龍王剣札守

成田山新勝寺
成田山新勝寺は、日本の千葉県成田市にある真言宗智山派の寺院
同派の大本山のひとつ
山号を成田山、寺号を新勝寺というが、山号を省略せずに呼ぶのが通常
天慶三年(940)真言僧寛朝大僧正によって開山された
寛朝大僧正は朱雀天皇より平将門の乱平定の密勅を受け
弘法大師が敬刻開眼した不動尊像を奉持し難波津の港(現大阪府)より海路を下総に向かう
尾垂(おだれ)ヶ浜(千葉県匝嵯郡光町)に上陸し陸路を成田の地に至る
乱平定のため平和祈願の護摩を奉修した

大任を果たした大僧正は再びご尊像を奉じて都へ帰ろうとした
ところが尊像を運ぶ輿が磐石のごとく微動だにしない
《我が願いは尽くる事なし、永くこの地に留まりて無辺の衆生を利益せん》との霊告が響いた
寛朝大僧正は尊像を堂宇に祀って都へ帰って朝廷に報告
天皇は深く感動し、諸堂伽藍を整え《成田山新勝寺》の寺号を授与
東国鎮護の霊場として開山した
本尊は不動明王で、当寺は不動明王信仰の一大中心地である


開基1080年祭記念大開帳
成田山の開基から1080年目を迎え
2018年4月28日から5月28日までの間、10年に一度の御開帳を奉修した
期間中には、様々な行事が行われ
成田山開基1080年祭記念大開帳結願大法会(御練り、庭儀付)を行い
大本堂で大護摩供を厳修し、御本尊不動明王に1ヶ月にわたる記念大開帳の結願を奉告した


開基1080年祭記念大開帳  大本堂正面


大塔婆御手綱拝掌
大本堂前に高さ12メートルの大塔婆を建立
大塔婆に結ばれた五色の御手綱は大本堂の御本尊不動明王の御手へと続く
御手綱を握り(拝掌し)お不動さまの御利益をいただく


大塔婆御手綱拝掌


大塔婆御手綱拝掌


大塔婆御手綱拝掌 大本堂より見る


俱利伽羅龍(くりからりゅう)
不動明王が悪を切るため右手に持つ倶利伽羅剣に一匹の黒竜が巻きつき
剣先を飲み込まんとする図
不動明王が右手に持つ剣は降魔の剣とも呼ばれ
主尊として悪を罰するだけでなく、煩悩を打ち砕き
修行の効を達成させる慈悲の存在ともされている


俱利伽羅龍王 剣札守(けんふだまもり)
大開帳奉修期間中の御護摩祈祷後、大本堂内陣参拝された方に
倶利伽羅龍王の朱印を押印した内陣参拝「剣札守」が特別に授けられた

「剣札守」は、大本堂正面、御本尊不動明王御宝座にまつる倶利伽羅龍王御分身の護符
お不動さまのお持つ利剣に龍が巻きついた姿
天を突く剣は三毒( 貪・瞋・痴)の煩悩を害し、罪障を取り除くとされている


俱利伽羅龍王剣札守
サイズ:90mmx29mm

龍王の頭部

所在地:〒286-0023 千葉県成田市成田1
電話: 0476-22-2111


180601/201111
龍の謂れとかたちのTOPへ