謂れとかたち
日本刀の俱利伽羅龍(東京国立博物館)
刀剣
日本で鉄の刀剣が登場するのは弥生時代
鉄を鍛えて刀剣を創るようになったのは古墳時代中期(5世紀)頃からと考えられ
中国や朝鮮半島の影響を受けた刀身に反りのない直刀だった
反りのついた刀身に波紋を焼き入れた日本刀が誕生するのは
武士が歴史の表舞台に登場する平安時代後期(11世紀)頃とみられる
【東博の展示パネルより】

太刀と刀(打刀)
日本刀の太刀と刀は基本的には同じものであるが、下記の違いがある
・時代の違い
 太刀は南北朝以前。刀は室町以降。室町時代には刀を打刀と呼んでいた
・用途の違い
 太刀は馬上で用いる。刀は陸上で用いる。南北朝以前の合戦は騎馬戦(一騎打ちが主流)
・帯刀方法
 太刀は刃方を下にして左側の「腰から吊るす」
 刀は刃方を上にして「帯に差す」
・銘を切る場所の違い
 太刀の刃を下に向けて腰に佩いたとき、体の外側になる面を「佩表」(はきおもて)と呼び、
 この佩表となる茎の面に刀工銘を刻んでいた
 打刀の刃を上に向けて腰に差したときに、体の外側になる面が「差表」(さしおもて)と呼ばれ、
 この差表側の茎に作者の銘が入れられていた
・展示方法
 太刀は刃を下にして展示。刀は刃を上にして展示する


切先
刀身

なかご
【東京国立博物館 展示パネル 201118撮影】

俱利伽羅不動
盤石の上に立つ「宝剣」に「俱利伽羅龍」が巻き付き
剣を飲み込もうとしている俱利伽羅不動は
「不動明王」の化身と言われている

東京国立博物館に展示された6種の日本刀の俱利伽羅龍を紹介します
Facebookに投稿した写真です
身幅をおおよそ同じにして、俱利伽羅龍の大きさを比較できるようにしました
【撮影:090930&201118】


6種の俱利伽羅龍【生部圭助 Facebookより】

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201227
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