謂れとかたち
大倉集古館の燈篭の龍の彫刻
大倉集古館は日本・東洋の古美術が中心の私立美術館
大正6年(1917)に財団法人大倉集古館として大倉邸の敷地の一角に開館した
日本最初の私立美術館
実業家大倉喜八郎(1837~1928)が明治から大正期にかけて収集した古美術・典籍類を収蔵・展示している
大正12年(1923)、関東大震災によって当初の展示館と陳列中の展示品を失い、一時休館を余儀なくされた
 
昭和3年(1928年)、建築家伊東忠太の設計による中国風の展示館が完成し再開した
喜八郎の長男・大倉喜七郎(1882~1963)も館の維持に尽力し、近代日本画などの収集品を館に寄贈している
昭和35年に財団法人大倉文化財団と改称
日本・東洋の絵画・書跡・彫刻・陶磁器・漆工・金工・刀剣・能面・能装束・考古遺物など約2000点の美術品と漢籍1000余部を所蔵
年間5回ほどの企画展を開催している
 
建物は平成9年に大改修工事が行われた
平成2年に東京都の歴史建造物に選定、平成10年に国の登録有形文化財となった
【大倉集古館の案内などより要約】

前庭にある胴製の燈籠

入り口の門の左右に2基の胴製の燈籠が建っている
 三葉葵紋を有する一対銅製燈籠は、上野寛永寺にあったものを拝領したもの

右の燈籠の竿
奉献 厳有源公霊廟前庭 銅燈壹貳樹 
延寶辛酉(1681)五月八日
参議従三位兼行右近衛権中将光國前
冶工 宇田川藤四郎 次重

左の燈籠の竿
奉献 常憲源公霊廟前庭 銅燈壹貳樹
 権中納言従三位源綱條前具
寶永六年(1709)巳丑正月十日
冶工 宇田川藤四郎 次重


大倉集古館の正面


源氏物語錦織絵巻展を開催していた


大倉集古館に向かって左側の燈篭


大倉集古館に向かって右側の燈篭


笠・火袋・中台部分

笠・火袋・中台部分





中台の龍の彫刻は8面にあるが、2種類が4体ずつおかれている
左右の燈篭の龍の彫刻は異なっている



蕨手の詳細

蕨手の詳細


090808/210221
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