謂れかたち
金龍蔵(一の蔵)の酒「金龍」

「金龍 純米吟醸」は、宮城県の一ノ蔵の第二蔵「金龍蔵」で作られたもの
一ノ蔵は昭和48年の4社企業合同による、創業から41年の実績
金龍は地元栗原市の契約農家の環境保全米を使用
11月〜4月の酒造りの期間中、南部杜氏が蔵に泊まり込み
昔ながらの小仕込みで丁寧に醸んでいる
季節限定のお酒は、穏やかな吟醸香となめらかな味わいが特徴とされている


一ノ蔵という居酒屋で「金龍」を入荷したとの張り紙があった
いつもは一ノ蔵の「無鑑査」や「超辛口」を飲んでいるが
龍楽者として何はさておいても注文し味わった


一の蔵で
後ろのお酒は「勝來」

金龍 純米吟醸



金龍のラベル



金龍蔵のマーク

お客様と会員店と蔵元の三つの和
永続する姿であり
苔の生えない転がり続ける石を
表現している





南部流


金龍蔵の創業
 文久弐年(1862)創業の金龍蔵は、昔ながらの造り酒屋の風情を残し、岩山を背負うようにひっそりと佇んでいます。
 明治三十三年、町史にのこる「川口大火」によって、酒造り最盛期の一月に焼失した蔵はその後多くの人の尽力によって現在の地に移され、酒造りを再開するために急ぎ再建されたものです。
 当時製材する猶予もないまま丸太で築かれた柱や梁が今もそのままの姿で蔵を支えています。
 酒名「金龍」の由来は、地名の金田の金と、中国の水の神とされる龍をあわせて名付けられたと伝えられております。
 昇り龍の如き勢いのある縁起の良い名であります。

旨い酒をつくる
 越後、丹波と並び、日本三大杜氏の筆頭に数えられる南部杜氏は、藩政時代から三百年を超える歴史を持つ、洗練された酒造りの技術者集団です。
 金龍蔵では、親子二代で杜氏職を務める照井丸實(酒造り歴四十九年、杜氏歴二十九年)率いる八人の蔵人が、十一月から四月まで寝食を共にし、今もなお、釜での蒸米、仕込み一トン半、一升盛りの麹蓋による製麹、二日に一本の仕込み(半仕舞)など、昔ながらのてづくりで、伝承の技を守り続けています。
 杜氏を頭に、彼を慕う同じ南部出身の者の絆が半年彼らを家族にし、「旨い酒をつくる」という仕事に没頭させるのです。

金龍蔵の会
 平成十八年二月、南部杜氏の「人、自然、伝統」を大切に継承したいという思いから「金龍蔵の会」が発足しました。
 この思いにご賛同いただいた全国の酒販店様の仲間が、理念を共有し、それぞれの地域で思いを込めてお酒をお届けしております。
 ラベルに記した金龍蔵のマークは、お客様と会員店と蔵元の三つの和であり、永続する姿であり、苔の生えない転がり続ける石を表現しています。
 時代や流行に流されない使命ともいうべき伝統の酒造りを継ぐべき者たちの心と誇りに満ちた酒であり、蔵の会でありたいと願っています。

【瓶の頭のカバーより:サブタイトルはこのページの管理者が追加した】

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金龍 純米吟醸しぼりたて生原酒
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