龍の謂れとかたち


謂れかた

紋の入った祭り半纏(2種) 濱甼高虎

「濱甼高虎」は、初代が昭和23(1948)年に浜町で創業
祭り半纏、手拭い、合財袋(がっさいぶくろ)、掛守り(かけまもり)などを扱っている
「濱甼高虎」の現在の当主はの2代目の高橋欣也(きんや)さん
実際には6代目か7代目にあたるそうだ
何代も続いてきた伝統に執着せずに、自分の仕事をしている
伝承されてきた技と、江戸っ子の心意気や洒落は失わないように商品に反映させている


元絵より型を制作中の高虎の主人(2代目 高橋欣也社長) 2階の仕事場で

半纏
江戸時代、羽織を着ることを許されなかった庶民の作業着として生まれ発達した
町民は半纏でも、粋で、いなせな庶民の心意気を表した
印半纏、店半纏(たなばんてん)、職人半纏、寺社半纏、祭り半纏など、広く普及し現代にも伝わる
半纏は仕事着として圧倒的に丈夫な木綿を使用
体を動かしやすさ、塵除け、防寒用の上っ張りとしても重宝なもの
現在でも半纏といえば、狭い意味では印半纏を指している
襟や背に染め抜いた紋や文字は、自分達の仲間とそれ以外の人を区別するための印

昔はどこの町内にも紺屋(こうや)(染め物屋)があったが、今では少なくなってしまった
「濱甼高虎」は江戸時代には人形町で「紺屋」という染元を代々営んでいた
龍の模様の白地のところにのりを置いて、染めた後にのりを落とす
背中に龍の紋章のある半纏を2種紹介する
【濱甼高虎の2階の仕事場で撮影】


 


 

 

有限会社 高虎商店
東京都中央区日本橋浜町2−45−6
TEL:03−3666−5562
FAX:03−3666−7577


080123/
龍の謂れとかたちのTOPへ