謂れとかたち
「交換会」で送った辰年の作品 濱甼高虎の高橋欣也さん

高橋欣也(きんや)さんは「濱甼高虎」の2代目の当主
「濱甼高虎」は、初代が昭和23(1948)年に浜町で創業
祭り半纏、手拭い、合財袋(がっさいぶくろ)、掛守り(かけまもり)などを扱っている

かつて仲間内で行われていた「交換会」は60回に到達せずに終了したそうである
先輩たちがいなくなり、若い人が参加しなくなったからとのこと
その年の干支にちなんだカード(はがき)を出状すると相手が返してくれる
作品創りに腕を奮い、洒落を楽しんだという

ここには高橋欣也さんの辰年の作品を紹介する
辰年には、龍の絵や文字だけでなく、龍や辰をモチーフにして作品にした
人物では、辰五郎、九紋龍、龍蔵、という風に
高橋欣也さんは「交換会」でもらったはがきを大量にファイルに保存している
その中にはかつてのその道の達人たちの、目を見張るような作品が多く含まれている

新門辰五郎
江戸後期の町火消、鳶職、浅草寺門番
浅草十番組「を組」の町田仁右衛門の元で
火消や喧嘩の仲裁などで活躍する

九紋龍史進(くもんりゅうししん)
九紋龍史進は「水滸伝」の豪傑の一人
百八人の豪傑のなかで重要な役割を担う
全身に九匹の龍を刺青し九紋龍と呼ばれた

嵐龍蔵扮する石部金吉
「花菖蒲文禄曽我」がモチーフ
嵐龍蔵扮する石部金吉は憎まれ役の高利貸

東洲斎写楽に傾倒していた時期があった


龍の顔(2枚の型による作品)



庚辰の龍


絵文字を組み合わせた龍


三春の辰車



有限会社 高虎商店
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龍柄の手ぬぐい(4種) 濱甼高虎
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