謂れとかたち
日高川草紙(模本)
東京国立博物館140周年特集陳列 博物館に初もうで-巳・蛇・ヘビ

ひだかがわ そうし
紙本着色
江戸時代・18世紀
A-6891

日高川を船で逃げた僧を追って女は入水
やがて大蛇に変じ、鐘の中に隠れた僧を連れ去ったという、道成寺説話に基ずく絵巻
蛇となった女の顔は能「道成寺」で用いられる面の影響が認められる
【展示の説明より】


日高川草紙(模本) 前半


日高川草紙(模本) 後半



水かさの増した日高を船で逃げる僧・賢覚
その後を追いかけ、賢覚と関係を結んだ遠州(静岡県)橋本の長者の娘が入水する


女はやがて蛇身に変じ、賢覚のあとを追う
賢覚は「南無大聖不動明王、三所権現」と唱え、大蛇を追い払おうとする


岸に着いた賢覚、今度は「南無三宝」と唱えて必死に逃げるが、
雷鳴のような声をとどろかせ、爪を立てた大蛇がその後を追う


賢覚はとある古寺にたどり着き、釣り鐘の中に隠れたところ
大蛇がその鐘に巻き付いた

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