龍の謂れかたち
堆黒 雲龍堆黒合子(東京国立博物館)

中国 南宋時代・13世紀
TH-502
2012年の《天翔ける龍》展示品

彫漆
漆は受益であり、塗り重ねると厚みが出ます
その漆の特性を生かし、厚い漆の層をつくり、文様を彫刻する技法を彫漆と言います
朱漆のものを堆朱(中国では剔紅 てっこう)
黒漆のものを堆黒(中国では剔黒 てっこく)
複数の色素を用いると彫彩漆(ちょうさいしつ)
と呼んでいます
【東洋館での展示の説明 2017年9月】


雲龍堆黒合子
黒漆を塗り重ねて彫刻をほどこす堆黒(ついこく)
途中に朱漆を挟むことで彫り口から朱漆が覗くことが多い
蓋表、渦巻く雲の間に二匹の螭龍(ちりゅう みずち)が巴状に向かい合う構図
鱗のないからだ、太い脚と細い尾、ヒヒのような顔とたてがみは日本人になじみが薄い
【展示の説明より】


雲龍堆黒合子 2012/01/17 撮影】


雲龍堆黒合子 蓋表
【2012年の《天翔ける龍》より】


蓋表の二匹の螭龍が巴状に向かい合う構図
【2012年の《天翔ける龍》より】


二匹の螭龍(あまりゅう みずち)
【2012年の《天翔ける龍》より】

180820
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