龍の謂れかたち
堆朱 螭龍堆朱楕円盆(東京国立博物館)

中国 元時代・14世紀
TH-494

彫漆
漆は受益であり、塗り重ねると厚みが出ます
その漆の特性を生かし、厚い漆の層をつくり、文様を彫刻する技法を彫漆と言います
朱漆のものを堆朱(中国では剔紅 てっこう)
黒漆のものを堆黒(中国では剔黒 てっこく)
複数の色素を用いると彫彩漆(ちょうさいしつ)
と呼んでいます
【東洋館での展示の説明 2017年9月】

螭龍堆朱楕円盆
朱漆を塗り重ね、花入菱繁の地文の上に二頭の螭龍(ちりゅう)を彫り表している
生き生きとした文様の表現や構成をはじめ
全体的に元時代の堆朱の典型的な作風が認められる
元時代の漆器においては、堆朱や堆黒にこうした螭龍のすがたが見受けられる
【展示の説明より】


螭龍堆朱楕円盆


螭龍堆朱楕円盆


二頭の螭龍(ちりゅう)

180821
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